お取り寄せしたお酒で還暦の父と晩酌
まだまだ若いと思っていた父も、気が付けばもう還暦を迎える歳になっていました。見た目は若いにしても、60歳という年齢の重みは大きいなと思ってしまいます。還暦を迎えれば赤いちゃんちゃんこを着させて、親戚などを集めてお祝いをするのが恒例の行事らしいのですが、我が家ではその予定は立てていませんでした。しかし、還暦を迎えたのだから何か思い出に残ることをしたいと思い、父が前々から好きだと言っていたお酒の特選品をお取り寄せし、そのお酒で父と息子サシの晩酌をすることにしたのです。
お取り寄せをしたお酒は、生産がそれほどされていないことから幻のお酒と呼ばれている種類のものでした。一般的にお酒の小売店などで手に入れることが難しいのはもちろん、数多くのお酒を取りそろえている居酒屋でもなかなか飲むことのできない一品だそうです。しかし、そんな希少なお酒も、お取り寄せであれば比較的簡単に手に入れることができました。確かに予約をしてしばらくの期間待ったのは事実ですが、それでも何カ月、何年も待たされるということはなく、思ったよりもすぐにそのお酒が手に入ったのでとても驚きです。
父にお取り寄せをしたお酒を見せ、「還暦祝いに晩酌でもしよう。」と誘うと、少し驚いた表情を見せて「そのお酒、よく手に入れることができたな。」と言いました。それだけこのお酒は貴重なものだったようです。そして、父との晩酌はお取り寄せしたお酒の力もあり、普段は面と向かって話せないことから、これからの将来のことなど、色々な会話をすることができました。
本当ならばもっと盛大な還暦祝いをしてあげるべきだったのかもしれません。しかし、還暦という大きな節目だからこそ、良質なお酒を晩酌として飲むだけの静かな祝い方をするのも良いのではないかなと思いました。これから先も父には健康で居て貰い、古希や米寿を迎える度に、お酒をお取り寄せして晩酌をしたいですね。